海面漁業とは、海や海洋の水域で行われる漁業のことを指します。海面漁業は、魚介類や甲殻類などの水産生物を漁獲することにより、食料や商業的な目的で利用されています。
海面漁業には、沿岸漁業と沖合漁業の2つの種類があります。沿岸漁業は、沿岸部に位置する漁村や漁港を拠点にして、小型の船舶で漁獲する漁業です。主に浅い海域を対象とし、網や釣り糸などの漁具を使って、魚介類や甲殻類を漁獲します。
一方、沖合漁業は、大型の船舶を使用して、深海や沖合の海域で漁獲する漁業です。主にマグロやサバ、カツオなどの回遊性の魚類を対象とし、延縄や刺し網、トロールなどの漁具を使って漁獲します。
海面漁業は、世界中で行われており、多くの国々の重要な産業の1つです。しかし、過剰な漁獲や環境破壊などにより、水産資源の枯渇や生態系の変化などが引き起こされることがあります。そのため、持続可能な漁業の実現や漁業資源の管理が重要となっています。
近年では、技術革新や環境保護意識の高まりなどから、海面漁業においても持続可能な漁業の実現に向けた取り組みが進められています。たとえば、漁業資源の詳細な調査や漁業制度の改善、適切な漁業規制の導入などが行われています。また、養殖や海洋エネルギーの利用など、海洋資源の多様化にも注目が集まっています。
<分類>
・底びき網漁業
・まき網漁業
・刺網漁業
・釣・はえ縄漁業
・定置網漁業
・地びき網・船びき網漁業
・採貝・採藻業
・捕鯨業
・その他の海面漁業